この記事は以下の方にオススメ
・子どもの発達に良いことをしたい。
・「100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル」の内容に興味がある。
子どもが秀才になってくれたら…多くの親が一度は期待するのではないでしょうか。
小学生のときに英検1級に合格した、博士と呼ばれるほどあることに精通している、そんな天才キッズはどのように育てられたのか、そのような類の情報は育児書にもネットにもあふれています。
私もたくさんの育児書に目を通しましたが、「個人の経験談レベル」で、自分の子どもに同じようなことが期待できるのか疑問がつきませんでした。それもそのはず。脳の力は50%が遺伝子に左右されるそうなのです!つまり残りの50%は子どもが育つ環境の影響を受けるのです。本書では「生まれ=種」「育ち=土」と例えられ、生まれと育ちの両方が重要な鍵であるといいます。
確かに素晴らしい種があっても、栄養や日光のない場所では育たないですよね。
子供の知能を最大限に引き出せるかは「育ち」が重要になってくるようです。
タイトルの通り、本書の著者は脳科学者で、学術誌にも掲載された研究結果をもとに、賢い子どもを育てるためのアドバイスがたくさん書かれています。アドバイスは妊娠期の過ごし方から始まり、賢く育てる環境の作り方、親の接し方、しつけなど幅広く、「もっと早く知りたかった…!」と思うこと間違いなしです。
理系の小難しい文章かと思いきや、ユーモアがたっぷり。そして著者自身も二人の息子さんの子育てを経験しており、子育て中の親に心を寄せた暖かい文章でした。
「子育て」という一生でいちばん重要な務めは、一生でいちばん興味深くて面白い体験になる可能性があるのです。
と著者は述べており、ただ脳の発達に良いことを書き連ねるのではなく、楽しみながら子育てをしてほしいという著者の優しいエールも入っており、読後感が良い本でした。
本書のタイトルをみると、賢い子どもに育てることがゴールのようにみえます。でもなぜ賢くなってほしいのでしょう?
それは幸せな人生を歩んでほしいからではないでしょうか。
多幸感のある子はどのような特徴があるのか、これも科学的データをもとに紹介されています。
私が一番実践したいと思ったのは「共感」です。小さい頃は自分がかかえている感情の種類(悲しい、イライラなど)、なぜそんな気持ちになっているのかをうまく理解できないそうです。(なのでひたすら泣き続ける)
子どもの様子を観察して感情を説明し、その理由を推測する。どんな感情でも非難せず、その気持ちを認めて共感を示す…
大人も気持ちに余裕がないと、頭ごなしに怒ったり、駄目と言ったりしてしまいますよね…
ただ、共感されて育った子は落ち着きのある子になる傾向があるそうです。たしかに感情を客観視できた方が自分をコントロールしやすいイメージがありますよね。
実際に子どもが駄々をこねたとき、「〇〇したいんだね!」と共感したことで落ち着いたこともあります。(駄目なときは何しても駄目ですけど…)
共感力は良い人間関係を構築するための鍵であり、人生の幸福感を左右すると解説されていました。
なるべく子どもの気持ちに歩み寄る姿勢は持ちたいと思います。
また道徳心のある子を育てるキーポイントの中に「悪いことをしなかった」ことを褒めるというのもありました。
するべきことだけだはなく、やってはいけないことに目を向けるのも大事なんだと思いました。
子どもへの接し方だけでなく、自分の人生についても色々考えさせられました。
興味を持った方はぜひ一読を!
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